腰痛や肩こり、姿勢改善で施術を受けるときに思い浮かぶのが主にこの３つではないでしょうか。

「整体、整骨、カイロプラクティック」

しかし施術を受けた患者さんからこの３つの違いについて聞かれることがよくあります。

いずれの施術も見た目には似たような流れで施術が進むので同じようなものだと思っている人が多いかもしれません。

ところが３つの施術は成り立ちから考え方まで全く異なるものなのです。

整体とは

民間の資格や独学で施術について学んだ人が行います。

民間の資格のため健康保険は適用することができません。

施術の考え方としてはさまざまな流派があって整体として決められた施術方法はありませんが日本発祥の民間療法、代替療法で施術方法としては経絡（ツボ）や骨格、筋肉へアプローチして痛みや不調を取り除いていきます。

整骨とは

国家資格である柔道整復師の資格を得た人が行います。

骨折や脱臼の応急処置や捻挫、打撲、挫傷（肉離れ）など怪我に対して健康保険が適用できます。

施術の考え方としては急な動作やスポーツの外傷に対して手術をしない方法で施術をすることが主な目的です。

筋肉や骨、関節への施術を応用してこの他の身体の痛みに対して施術していきます。

カイロプラクティックとは

アメリカやイギリスなどの国では国家資格として法制化されていますが日本では民間資格扱いです。国家資格として法制化されているところでは医学教育として医師と同等の扱いにもなっています。

日本では民間資格扱いのため健康保険を適用することができません。

施術の考え方としては身体の構造に着目して骨格の位置を調整（骨のズレや骨盤の歪み）することで歪みを矯正したりもともと持っている治癒力を回復させたりすることが主な目的です。整体や整骨と異なる点は、神経系の働きを特に重視していることです。

このように整体は日本発祥の民間療法、整骨は怪我を専門得意とした療法、そしてカイロプラクティックはアメリカ発祥の手技療法として、一見同じような施術方法として認識されている方が多いですが違いがあります。

整体も流派でやり方は違いますし整骨は国家資格がある施術者でないとできません。

そしてカイロプラクティックは骨のズレや神経系の働きを重要視して３つともそれぞれアプローチ方法は違います。

人間の身体にはこれが良いということではなく総合的にこれらの良い部分をあなたの症状に合わせて処置してくれるそんな場所があるのが理想なのかもしれません。

この知識を入れて自分の身体にはどこが合いそうか参考にしていただければ幸いです。